写真の勉強になる映画「永遠の僕たち」
先日、TVのチャンネルを回していたときに偶然放送されていた映画に目がとまった。
内容を知らずに見始めたのですが、妙に惹きこまれてしまいそのまま最後まで見てしまいました。
『永遠の僕たち』
いい作品に出会った気持ちになった。
予断ですが、日本人の俳優 加瀬亮が出演。
作品は「不治の病に冒された少女と、死に取り憑かれた青年の恋の物語」というもの。
個人的には病気や死をテーマにした映画はどうも好きではない。
一生懸命泣かせて感動させようとする雰囲気が苦手なのかもしれない。
でも、この映画はそういう"いやらしさ"が他の映画と比べ比較的排除されている。
妙に清清しい雰囲気さえ漂っているのだ。
この映画のテーマは「死生観」。
しかし散々あるような、お涙頂戴映画の
「死を迎えた時、人は何を思のだろう」というような平凡な主題とはちょっと違います。
ありきたりな主題収まってしまっていない理由はいくつかありますが、
ほんのワンポイントなファンタジー要素もその理由のひとつといえます。
そのファンタジー要素というのが、加瀬亮演じる主人公の周りをウロついている幽霊なのだが、、
なんとその幽霊は第二次世界大戦の神風特攻隊員というキャラクター設定。
正直、最初は「なんでこのストーリーのなかに旧日本軍入れてくるの!?また日本人バカにする気ですか?」
とおもってしまいました。
たいていのアメリカ映画で、この時代の日本人を持ち出す時は、
見ていて良い気持ちにならないことが多いからです。
(それはお互い仕方のないことだけれど!)
訝しい気持ちを持ちつつ「幽霊」を見守っていたが、意外にもこの幽霊はとても絶妙なポジションにいた。
なぜか分らないけれど、このキャラクター設定はしっくりきていたのです。
全体を通して、特に印象に残ったのは、カメラワーク。
美しいカットがいっぱいありました。
映画は"動画"ですが、"静止画"である写真の勉強にもなります。
ラストシーンも全く悲しみを引きずり過ぎることなく
絶妙なタイミングで終了。
うん。スタイリッシュ。
こういったストーリーの余韻を膨らませる効果、勉強になります。
ひとつだけ残念なのは、映画の和名が内容とぜんぜん合っていないこと。。
英タイトル(原名)は「Restless」。
単語は、「そわそわ」、「落ち着きのない」、「ふわふわしてる~」
といったような、「不安定」な意味合いをもっています。
そうそう。やはりタイトルはこちらが正解です。
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P.S.
ストーリーの途中にハロウィーンのシーンが出てきて、とても懐かしくなりました。
ハロウィーンは最近日本でも大変なブームですが、なんだかね~。
中身がなくてぜんぜん違うのです。
やっぱり私は元祖ハロウィーン「万聖節」のお祭りの雰囲気が好き。
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