お雛さまとわたし
今年もお雛様を飾る季節がやってきました。
この季節になると、いつもなんとなく思い出すことがあります。
まだアメリカに住んでいた4、5歳の頃
町のはずれにある日系雑貨店から母がいつも気まぐれに借りてくるレンタルビデオのなかの
黒澤明「夢」を偶然見たときの印象は今でも鮮明な記憶として残っている。
日本に来てからは様々なお家の事情により、親戚のなかで順番にまわっていた
比較的豪華といわれていた雛人形はついに私のもとに巡ってくることはなかった。
そんなことからかなのでしょうか。
いつになっても「お雛さま」に対するすこし複雑で熱い 憧れと想いは変わることがない。
それはまるで手に届かない初恋の思い出のようなものかもしれない。
(Photo by Juli Tsuchiya )
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