旅のはなし~ヴェネチアで買ったベネチアングラス万年筆

ベネチアに行ったら絶対に買いたいと思っていたものがある。

それはベネチアングラスのペン(万年筆)。

ちょうどぐるぐると街なかを散歩していたときに、偶然とてもお洒落な雰囲気の

文房具屋さんを発見し、後で寄ろうとおもったのだが、いざ行こうとなったらこれがなかなか見つからない。

比較的ホテルから近いあたりだったはずなのだが、、、全くお店が見つからない。

挙句の果てにまた迷子になる始末。


ベネチアは建物の壁に目印になる宛先みたいなものがかかれているから、迷子にならなくて済むというのを誰かから聞いたことがあったけれど、私にはなんの役にもたたなかったようだ。



でも、フェニーチェ座からリアルト橋の間で見つけたことは確かだったので、同行者と手分けして捜索すること30分あまり、、奇跡的にお店発見!!


撮影禁止の札がお店にあったので写真は撮りませんでしたが、アンティーク調のとっても素敵なお店です。店名は「LIBER」

ペーパーナイフやアンティーク調の虫眼鏡、封蝋、スタンプ類、羽根ペン、美しい装丁の手帳などなど、文房具好きにはたまらないラインアップ。

↑ショップカードを入手。地図がオシャレ過ぎますが、ここにあります!



万年筆をみていて気づいたのは、スタイルが2種類あること。

1つは、手で持つ部分がベネチアンガラスでできており、ペン先は金具のもの。

もう1つは、ペン先まで全部ガラスでできたもの。

実用的なのはきっとペン先金具タイプだろうと思いましたが、見た目の美しさも捨てがたい!ということでどっちも購入してみました。(どちらも1本2~3,000円台レベルの店内では比較的安めのものです)


帰国後、実用チェックしてみましたよ。

①ペン先金具

インクの出る角度が感覚的にわかるようになれば、ちゃんと文字も丸や曲線もスルスルと優しいタッチで書くことができます。実用OK!

インクをつけながらペンを走らせる、字を書く時間がとても優雅なものに感じられます。



②全部ガラス製

この溝をつたってインクがペン先へおちる仕様。

コツを掴むまではなかなか上手い具合には書けなかった。(笑)

かなりミニサイズのペンでもあるし、観賞用や撮影用の小物として大活躍してもらうことに。

普通のサイズのペンであればきっと綺麗に書けると思います。

光の加減で色々な表情を見せてくれるガラスペン。眺めているだけでも心和ませてくれます。




私が購入したペンは、イタリアのルビナート社のもので、ガラス素材は全てヴェネチアガラスを使用し、ムラーノ島の職人によって作られているそうです。

ムラーノ島はヴェネツィア本島の北東に位置するグラス工房、職人の街として観光名所としても知られる場所。


(↑カラフルな家並みが美しいムラーノ島)

ガラス工房の見学もしてきたので、ムラーノ島については別記事で改めて紹介します。



いろいろと調べていたら通販でも、ガラスペンを購入できることが判明!

今の時代、なんでも通販で買えてしまうものですね。


でもやっぱり、あのお店でワクワクしながらペンを選んだ記憶は通販では買えません。

やっぱり現地で買ってきてよかった♪♪


さて、

街なかを迷子になっている間もウィンドウショッピングができたので、迷子は苦ではなかったし、気づくこともたくさんあった。(あるいは迷子になることがいつものことすぎて基本的に苦になっていないとも言える。)

ガラス工芸品を売っているお土産屋さんは本当に多く、星の数ほどあります。

しかし、いざよくよくみてみると「made in china」なんていうのもかなりあったりするので必ず用心してチェックすることをオススメします。

(たいていなんだか不格好だったり、造りが精巧でなかったりするので雰囲気でわかったりもするのですが、)

せっかくヴェネチアにきたのなら、ちゃんと現地で作られたものにお金を払いたいですよね。


次へ続く。。。




土屋じゅり公式サイト:http://juligraphy.com/photo/

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