旅のはなし~7日目~ムラーノ島でヴェネチアンガラス工場の見学

ムラーノ島といえば、ヴェネチアンガラス工房の集まった小さな島。

ベネチア本島から船で20~30分ほどで着きます。


どんどんと沖にでます。

朝だったためか、漁から戻ってくる小さな漁船ともたくさんすれ違います。

日本とはどこか違う香りの潮風を浴びながら、飛沫をあげて船はどんどんと進みます。


海上を進むなか、途中にお墓がいっぱい見える小さな島を横切った。

ヴェネチア特有の事情と風土を少し感じることができる。そして、ベネチアのお墓事情がかなり気になるところ。

そんなふうにあちこちをキョロキョロしている間に

20分弱の船旅はあっという間に終了!


職人が逃げないように隔離というのもちょっとこわく聞こえてしまいますが、

その功を奏して、ルネサンス期には世界一透明なガラスといわれた「クリスタッロ」が誕生しました!

素晴らしい技術の裏には、いつも大変な歴史があります。



ムラーノ・コロンナ停留所の目の前には、ショップとガラス工房が併設された

カム・ムラーノ(Cam Murano)というお店があり、

今回はこちらで工房の見学をさせて頂きます。


早速、工場の見学エリアへ。

工房には説明してくれるスタッフさんがおり、どのようにしてガラスがつくられるかなどを教えてくれました。

↑これが色を出すための粉末。


これらを混ぜ合わせることで、様々な色を出すとのこと。

ちなみに、色付けに使うこれらの粉は鉱物(コバルトなど)。

この鉱物の組み合わせによりガラス自体の強度も変化するとのこと。興味深い!


見学エリアでは熟練の職人さんが、お手本に馬のオブジェを作ってくれました。

ここから、馬のかたちになるのはものの数十秒ほど。


眼の前であっという間に命を吹き込まれていく馬の姿に圧倒されました。

これがその馬さんです。

↑なんと、この後併設ショップでグラスを購入した際にオマケとして頂きました♪♪

西洋ならではのセンスが光っています!独特のカラーリングです。



ショップへ行く途中に工房の奥の部屋がチラリと見えました。

シャンデリアの一部でしょうか。

窓から入る日差しを浴びて光る姿がなんとも美しい。



さて、

併設ショップは、食器の部屋、シャンデリア・照明の部屋、花瓶の部屋、オブジェの部屋

など細かく別れており、まるで美術館のよう。とても見応えがありました!!

このあと、カラフルな島で有名なブラーノ島を散策。


ブラーノ島の建物はカラフルなのには歴史があります。

この界隈は霧が出やすい地域なため、海に出た漁師が帰って来る際に家をすぐに見分けられるようにペイントしたからと言われています。

家族の愛が作った街並み。素敵です。

(↑本島とは少し違う街並み)


ブラーノ島の特産で有名なものは「レース」になりますが、

なんとこれも漁業からきているらしいです。

漁業が盛んになるにつれて、漁網の需要が高まってきたブラーノ島では、魚網作りの技術も発展し、

魚網技術から派生して普及していったのが「レース編み」なのだそう。

ブラーノ島にとっ漁業は切っても切れない関係なんですね!

手作りレース網のお店で、美しい手編みレースの扇子を購入♪

職人マンマと記念撮影し、本島へと戻りました。





さて、翌日はベネチアを発ち、いざサンマリノ共和国へ!!



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