井の頭自然文化園の象 はな子さん、ありがとう。
井の頭動物園のマスコット的な存在だった象の「はな子」。
今年の5月26日、69歳という高齢で亡くなりました。
(私よりはるかに年上なので、以後「はな子」さんと呼ばせて頂きます。)
激動の時代を乗り越えた「はな子」さんへの感謝と功績を称えるべく、
吉祥寺駅北口駅前広場に銅像を設置しようという動きがあり、現在武蔵野市では
銅像の制作や設置にかかる費用のための募金を募集しています。
「はな子」さん、1949年に日本へ来てから他の象と触れ合うこともほぼ無く
移動動物園で日本中を訪れる日々を過ごした後、井の頭動物園へやってきました。
一頭きりの生活にストレスがたまったことや人間側のミスによる事故で
一時は凶暴化したといわれ、殺処分の話しまで出たそうです。
人間の気まぐれな心境一つで、人間社会とは無縁の動物たちの人生や命が簡単に左右されてしまうことは
近年のペットブームでも同じことで一向に減る様子はなく、いつも胸が苦しくなります。
「はな子」さんは晩年は動物園のスタッフの方々による手厚い介護で大往生といえる最後をおくれたのかもしれませんが、
それでも人間に翻弄された孤高の象であったことに違いはありません。
↑写真:遠くから見ても穏やかなオーラ放っていた「はな子」さん(土屋じゅり撮影)
銅像を造ること自体がはな子さんの望んでいることではないかもしれないけれど
彼女のことを忘れないようにする手段のひとつとして銅像を作ることは人間のためには重要なのかもしれない。
とそんなふうに思い、わたしは小額ながら募金に参加することにしました。
募金は平成29年3月31日まで受け付けているとのことです。
ご興味のあるかたは、特設サイトをのぞいてみてください。
私は晩年の「はな子」さんしか知りませんでしたが、その顔は今まで見たどの象より
貫禄のある穏やかで優しい顔でした。
長い年月、手厚い飼育をしてきたであろう動物園のスタッフさん、優しい「はな子」さんと
出会えさせてくれて本当にありがとうございます。
そして「はな子」さん、長い間本当にお疲れさまでした。心からありがとう!
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