「東京TOKYO 日本の新進作家vol.13」を観て
東京都写真美術館ではリニューアル後初のコレクション展として、
今回は「東京」をテーマに、「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」を開催。
メガ・シティに対してアプローチしている中藤毅彦、小島康敬ら新進作家6名の作品を展示しています。
昨今SNSやアプリで多く「いいね」の得点を得ているような「東京」をテーマにした写真はここにはありません。
必要以上の画像処理やビジュアルのみを意識した写真とは全く違い、どの写真もありのままの姿に近いといっていいでしょう。
誰もがちょっとは目にしたことのある様々な現象がそこに写っているからこそ、
作品自体はとても淡々としているのに、胸に響いてくるなにかを感じるときがあります。
「良い写真は無補整でも写真の向こう側から、あるいは奥から何かメッセージのようなものを確実に送ってくる。」
と私の恩師がいつも申しているように、まさしく「メッセージ」というのは写真の非常に重要な要素なのだと思いました。
ただ今回の企画展、1つ残念なことがあるとすれば、作家6名では人数が少ない気がしました。せめて10名くらいでいろいろな角度や価値観の「東京」を表現できれば、より一層見応えがでるのかもしれません。
尚、展示は1月29日(日)まで開催しています。
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