旅のはなし~4日目 「きよしこの夜」発祥の教会へ~

ホテルで荷物の整理をし、ひと休憩してから

郊外へ少し足を伸ばすことに。

まずは駅へ。


ザルツブルグ中央駅の中でさっそく迷子になった。

ちょうど近くにいた屈強な警察官に助けを求め、"みどりの窓口"を教えてもらう。

無事に窓口で切符を購入し、地下のホームへ。

ちなみに、地下のホームの駅名は「Salzburger Lokalbahn」駅

国鉄と私鉄で駅名が微妙に違うようです。

こういうのってとても不安になりますが、大丈夫。


この路線、鉄道ファンにはよく知られているようで

時折古い車体の電車が走るのだそう。

私は残念ながら見ることができませんでした。

さて、なんの放送もないままにやってきた電車にとりあえず飛び乗り

いざ出発!

向かう駅は「Oberndorf(オーベルンドルフ)」。

当たり前だけれど日本のように分かりやすい路線図は車内に貼っていないので

何駅目がオーベルンドルフなのかは不明。

分かっているのは電車発車から25分ほどで着くという情報だけ。

情報が少なすぎるので、気まぐれに流れる車内放送に全身全霊集中しつつも

車窓の景色を楽しむことにした。

線路に添ってザルツァッハ川が流れており、良い景色を楽しむことができる。



約24分経過した時点で、「○○~オーベルンドルフ○○○~」と車内放送が流れた。

全部は聞き取れなかったけれど、いま、オーベルンドルフって言ったよね?聞こえたよね?

時間ももうすぐ25分だし、きっとここだよね?

とりあえず下車してみる。

至って普通の郊外な駅。

とくになんの標識も出ていないけれど、歩き出してみる。

しばらく歩いて分かったことなのだが、これはオーベンドルフの一個手前の駅だった。

あれーーーーー。

幸いにもこの駅とオーベンドルフ駅間の距離はそこまで遠くなかったので

このまま徒歩で教会へ向かうことにした。

こういうときは、のどかな街を散策しに来たと思えばいいのです。

15分ほど歩き、本来降りるべきオーベンドルフ駅を発見。

30分に1本しか走っていない電車なので、帰りの時間を確認し再び教会へと歩く。

(↑写真 ようやく教会を示す看板を発見!)


20分ほど歩き、ようやく教会にたどり着く。

いろいろ不安になることが多い道のりだったので感無量。

16時を過ぎてしまったので、博物館と売店は閉まっていたが

小さなお堂は見学自由。



(↑記念教会堂には、きよしこの夜の歌ができたお話しがステンドグラスになっている。)



喉がカラカラだったので、

ライオンさんの水飲み場で喉を潤させてもらった。


お堂の少し先にはこんな素晴らしい景色が広がっていた。

(↑まるでおとぎ話にでてきそうな景色に感動。)



人っ子一人いなかったが、

ほんとうに来てよかったと思った。




そして、

帰りはオーベルンドルフ駅で他の待ち人たちと軽く談笑しながら

無事ホテルのあるザルツブルグへと戻るのであった。


続く。。。。


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